心不全|都筑区の内科・循環器・呼吸器・糖尿病内科|センター北循環器・内科NCクリニック

〒224-0003横浜市都筑区中川中央1丁目1番3号 1階

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心不全

心不全|都筑区の内科・循環器・呼吸器・糖尿病内科|センター北循環器・内科NCクリニック

足のむくみ、息切れ

「少し動いただけで息切れする」「足がむくんでいる」「横になると苦しくて眠れない」——こうした症状は、心不全のサインである可能性があります。

心不全とは、心臓がポンプとしての機能を維持できなくなり、全身に必要な量の血液を送り出せなくなった状態です。特定の一つの病気ではなく、心臓病をはじめとした様々な疾患が進行した末に至る「状態」を指します。日本における心不全の患者数は増加傾向にあり、高齢化の進展とともに今後もさらに増えることが予測されています。(心不全パンデミック)

「年齢のせいで疲れやすくなっただけ」と見過ごしがちですが、早期に発見・治療することで症状の改善と生活の質の維持が期待できます。気になる症状がある方は、早めにご相談ください。

心不全とはどんな状態?

健康な心臓は、全身に血液を送り出すポンプとして休みなく働いています。心不全ではこのポンプ機能が低下することで様々な問題が起こります。

慢性心不全

心臓の力が少しずつ弱り、長い時間をかけて進行している状態です。すぐに息切れしたり、疲れてしまうといった状態が数ヶ月〜数年単位で持続します。

急性心不全

弱った心臓のバランスが急激に崩れてしまい急激に悪くなった状態です。全身のむくみがひどくなったり、肺に水がたまって苦しくなったりします。

心不全は悪化を繰り返しながら徐々に進行していく経過をたどることが多いとされています。

心不全の原因

心不全はさまざまな心疾患が原因となります。主なものとして以下が挙げられます。

  • 虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞):最も多い原因のひとつです。狭心症で心臓の筋肉への血流が不足したり、心筋梗塞により心筋が壊死してしまい心臓の機能が低下します
  • 高血圧性心疾患:長年の高血圧により心臓の壁が厚くなり(心肥大)、心臓の拡張する力や収縮する力が障害されポンプとしての機能が低下します
  • 心臓弁膜症:心臓の弁が正常に開閉しなくなることで、血液の流れが障害されます
  • 心筋症:拡張型心筋症や肥大型心筋症など心筋自体に異常が起こる病気になることで、心機能が低下します
  • 不整脈:著しい頻脈や徐脈が続くことで、心臓に負担がかかります
  • その他:糖尿病・腎臓病・甲状腺疾患なども心不全の原因・悪化因子となります

心不全の主な症状

心不全の症状は多岐にわたります。以下のような症状がある場合は注意が必要です。

  • 少し動いただけで息切れする
  • 動悸・脈の乱れ
  • 横になると苦しくなり、座ると楽になる(起座呼吸)
  • 夜中に突然息苦しくなって目が覚める
  • 咳・ピンク色の泡沫状の痰が続く
  • 足首・すねが両側にむくんで良くならない
  • 体重が短期間で急に増えた(水分がたまっているサイン)
  • 強い倦怠感・疲れやすさ
  • 食欲の低下・お腹の張り感

診断・検査

血液検査

心臓への負担を示すBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)、NTproBNPの値が、心不全の診断・重症度評価・治療効果の判定に役立ちます。数値が高いほど心臓への負担が大きいことを示しており、治療経過の確認にも定期的に測定します。

心臓超音波検査(心エコー)

超音波を使って心臓の動きや弁の状態などをリアルタイムで映像化する検査です。放射線を使わず、身体への負担がまったくありません。心不全の診断において最も重要な検査のひとつで、心機能がどの程度低下しているかを評価できます。

心電図検査

心臓の収縮のリズムや心筋障害のパターンを確認します。心不全の原因となっている不整脈の有無や、心筋梗塞の痕跡なども評価します。

胸部レントゲン検査

心臓の大きさ・形の異常、肺への水分貯留の有無を確認します。心不全が悪化すると心臓が大きくなったり、肺に水がたまっている様子が画像で確認できます。

治療について

心不全の治療目標は、症状の改善・入院の予防・生活の質の維持です。原因となる疾患の治療と並行して以下を行います。

薬物療法

心不全治療薬は進歩しており、適切な薬物療法により症状の改善と予後の改善が期待できます。
体内の余分な水分を排出するための利尿薬や心臓の負荷を軽減する降圧薬、心臓を休めてあげる薬、必要に応じて心臓の収縮力を強める薬なども使用します。

日常生活での自己管理

心不全の悪化を防ぐには、日常生活での自己管理が非常に重要です。

  • 塩分制限:1日6g未満が目安です
  • 毎日の体重測定:2〜3日で2kg以上の増加は心不全悪化のサインです。すぐにご連絡ください
  • 水分管理:医師の指示に従い適切な水分量を守りましょう
  • 禁煙・節酒
  • 処方薬の継続服用:自己判断での中断は危険です
  • 感染予防:インフルエンザ・肺炎球菌ワクチンの接種も有効とされています

専門的な治療

虚血性心疾患や弁膜症が原因であれば手術やカテーテルによる治療が必要となる場合があり、不整脈に対してもカテーテルアブレーションやペースメーカーの植え込みの適応を検討する必要があります。そういった治療が必要な場合は、連携している高度医療機関へご紹介します。

よくある質問

心不全と言われましたが、これからどうなってしまうのでしょうか?

心不全と聞くと「もう長くない」と感じる方もいますが、必ずしもそうではありません。心不全は「心臓の働きが弱った状態」であり、しっかり治療を続けることで症状を抑え、普通の日常生活を送り続けている方がたくさんいます。原因によっては、根本から改善できるケースもあります。まず大切なのは、今の心臓の状態を正確に調べることです。一人で不安を抱え込まず、気になることがあればご相談ください。

体を動かすのが怖いのですが、どのくらいのことならしてもよいですか?

「心臓が悪いのだから、安静にしていなければ」と思ってしまうかもしれませんが、症状が落ち着いている状態であれば、むしろ適度に体を動かすことが心臓の回復に役立ちます。ただし、どの程度まで動いてよいかは、今の心臓の状態によって一人ひとり違います。「これはやっていいか」と迷う運動や動作があれば、自己判断せずに教えてください。一緒に考えていきましょう。

毎日体重を量るよう言われましたが、なぜそんなに大事なのですか?

心不全では、心臓のポンプ機能が落ちることで体に水分がたまりやすくなります。この水分の増加は、足のむくみや息苦しさが出る前から体重に現れます。つまり、毎朝体重を量ることは、体内の異変を症状が出る前にキャッチできる、家庭でできる最も手軽な自己チェックです。2〜3日で2kg以上増えた場合は、水分がたまってきているサインかもしれないので、症状がなくてもご相談ください。

食事で気をつけることはありますか?塩分制限はどのくらい厳しくすればよいですか?

塩分をとりすぎると体に水分がたまりやすくなり、心臓への負担が増します。目安として1日6g未満の塩分量が推奨されていますが、これは小さじ1杯程度でかなり少ない量です。意外と塩分が多いのが、インスタント食品・外食・ラーメンや蕎麦の汁・漬物・練り製品などです。厳密な制限量は病状によって変わりますので、「何に気をつければいいかわからない」という場合はお気軽に相談してください。

症状がなくなっても薬を飲み続けなければいけませんか?自分で減らしてもよいですか?

症状がなくなったと感じても、薬をやめたり自己判断で減らしたりするのは危険です。心不全の薬の多くは、症状を抑えるだけでなく「心臓そのものを守り、悪化を防ぐ」役割を持っています。調子がよいのは薬が効いているからであって、薬をやめると再び悪化するリスクがあります。「この薬を続ける意味があるのか」と感じたときは、自己判断せず、遠慮なくご相談ください。

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